幸せになるために陰徳を積む/水野南北
こんばんは。
タイトルにある通り、「陰徳を積む」とは、どういうことか?
陰徳とは、文字通り陰で人知れず徳を積むことです。
具体的に言うと、人知れずゴミ拾いをする、人知れずトイレ掃除をするなど、他人に知られないように人の役に立つことなのですが、なぜ陰徳を積むと成功したり幸せになれるのでしょうか?
そもそも「徳」とは、辞書やネットなどを調べると、以下のように出てきます。
精神的・道徳的に優れた品性や人格、実力、めぐみ・富・財産・もうけ、etc・・・。などのことを指しますが、僕個人に関して、「徳」とは、このように定義しています。
「多くの人を幸せにする行い」
僕個人に関して、「徳」について、これ以上これ以下とも解釈してません。
ただ「多くの人を幸せにする行い」これだけです。
徳には人に知られる徳と、他人に知られない自分だけが知る徳があります。
ここで、他人に知られる徳を「陽徳」、他人に知られない徳を「陰徳」とします。
もし徳を積んでも、他人に知られるようであれば、他人から褒められたり、何かを貰ったりして徳に報いることになるのですが、陰徳であればそうはいきません。
なにせ陰徳とは「人に知られない徳」ですから。
で、なぜこの陰徳を積むと成功・幸せに恵まれるのか?ですが、
陰徳は、他人に知られない行いのために、その徳が積み重なり、結果的に自分が本心で望むものを手に入れられるようです。
簡単に箇条書きにするとこんな感じです。
陽徳→人に知られる徳→徳を積めない→徳があるときだけその徳の分だけの見返りがある
陰徳→人に知られない徳→徳を積める→積んだ分だけ後から見返りがある。
徳を金に置き換えて考えていただければわかりやすいと思います。
過去、江戸時代に水野南北という観相学者、今でいう手相や人相を見て人の将来を占う占い師がいました。
この水野南北ですが、江戸時代では知らない人はいないというほど有名で金持ちで地位も高い人物だったのですが、小さなころは殺傷沙汰や盗難などを行う罪人で、短命という運命の持ち主だったのです。
しかし、この水野南北は罪人・短命の運命から、のちに長生きで金持ちで地位も高く有名な占い師なります。それは「陰徳を積んだ」からなのです。
水野南北曰く、陰徳を積む最大の行いは、「食を慎む」ことのようです。
なぜ、食を慎むことが陰徳を積むことに値するのか?それは、食を慎むことで、「他人に施す食の量を増やせるから」。つまり、他人の命を養うことが出来る・・・ということなのです。
水野南北曰く、人はみな生きている限り、天に貯蓄持っており、その天にある貯蓄がなくならない限り、死なないそうです。普段私たちが口にする食べ物も天にある貯蓄です。「天の貯蓄」とは「命」、「命」とは「食物」、つまり食を慎むことで自分の命だけでなく、他人の命も養うことが出来るという理屈です。逆に言えば、人はみな「自分以外の命」の上で生きているとも言えます。
つまり、水野南北は若いころ罪人で短命あったが「食を慎んだ」ために陰徳を積み、将来的に長生きし、成功を収めたの人なのです。
その水野南北が主張したいことはただ一つ
「食を慎め」です。
僕は水野南北の著書を2冊持っています。以下の2冊です。
食は命―食の慎しみ方によって運命がわかれる (成星ブックス)
- 作者: 水谷寿男
- 出版社/メーカー: 成星出版
- 発売日: 1997/05
- メディア: 単行本
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この2冊、どちらもある程度読みましたが、どちらが良いかというと、僕個人にとっては、青と黄色の方の「新修 南北相法・修身録(全)-開運の善導とその極意」でした。
読むべきは、その書籍の中にある「南北相法極意ー修身録」の章すべてです。
この書籍、前半は主に手相や人相などのことが語られてあり、本当に読むべきは後ろのページの方にある「食の慎み」を説いた「南北相法極意ー修身録」の方です。ぱっと見は堅苦しい感じがしますが、実際は凄く読みやすいのでお勧めです。
また、赤色の「食は命」の方の内容は、「南北相法極意ー修身録」とほぼ同じですが、若干違うところや、内容量なども違います。
これぞ食の慎みの極意・・・と言わんばかりのことが書かれています。
具体的に言うと、
・水野南北が語る食を慎むことの意義
・相談者と水野南北の対話形式で語られる食の慎みの意義
が詳細に語られています。
対話形式で語られる食の慎みの意義・・・とは、水野南北は観相学者だったため、全国から自分の悩みや不安、問題を解決するために水野南北のもとに訪れる相談者が多かったのですが、そこで語られる相談者と水野南北の対話、その対話の重要であろう一部を抜粋したものだと思われます。
もちろん、訪れた相談者に対しては、まずみな一様に「食を慎む」ようにと伝えているようです。
この書籍を読むと、本当に食を慎もうというモチベーションが高くなってきます。
水野南北が食を慎む際に、より詳細に食の慎み方を書籍にて提示しています。以下は
簡単な食の慎みのルールです。
・食事の量と質を定める
普段食べる食事の量と何を食べるかを決めなさいということです。おそらく、食べるものと食べる量を決めることで体に消化・吸収しやすくさせるためだと思われます。水野南北は食を慎むと決めてからの生涯の食事は、麦飯1合5勺に、酒1合、1汁1菜だったそうです。
・食事の時間を定める
おそらく食事の時間を決めることで、体内時計に食べ物を食べる時間を記憶させ、その時間になるとより効率的に消化・吸収しやすくするためではないでしょうか。
・腹八分目までにとどめる
満腹より腹8分の方が良いのは言うまでもありません。
また、食事以外にも気をつけねばならないことを提示しています。
以下は簡単な抜粋です。
・18時以降は寝て、朝4時より起きて仕事に励む
水野南北曰く、食を慎むと身体にめぐる「気」がよどみなく流れるそうで、18時以降はその気が滞り、朝4時から気の循環が活発になるそうです。「気」とは、おそらく「血」のことを指すのだと思われます。
・自分は倹約して、他人には豪勢にふるまうこと(他人に贅沢させること)。
この2つは、僕の私見ですが、食を慎まねば早寝早起きも、他人に対して豪勢にふるまうこともできないと思うのです。
というのも、食べ過ぎれば胃腸に負担がかかり翌朝気持ちよく起きることができず結局は遅く起きてしまいますし、食べ過ぎれば体がだるくなったり気分が悪くなったりして心に余裕がなくなり、結局他人にやさしくすることや気を遣うことができなくなるので、他人に豪勢にふるまうことなどできなくなると思うのです。
だから、水野南北は「まずは食を慎め、そうすればすべてうまくいく」と、世に伝えたのだと思うのです。
ここで、陰徳を積む話に戻ります。
僕にとって、陰徳を積むという行為は、他にもいろいろあって、それは
・自慰行為をしない
・エロを見ない
・当人がいないとこで人をほめる、陰口を言わない
この3つも陰徳を積むとういう行為に当たると思います(特に理由とか根拠とかはないですが、そう感じるからです)。
これからは自分の幸せをつかむため、成功するために陰徳を積んでいこうと決心いたしました。(なぜこのような決心をしたのかは次の記事で書こうと思います。)
食を慎むことが陰徳を積む行為なので、本日から何をどれくらい食べたか紙に書いて記録するということをやっており、基本的に食べるものは写真を撮って保存・管理することにいたしております。
長文、読んでいただきありがとうございました。